海面に輝く“銀の羽根”。イリコの原料になるカタクチイワシの漁が愛媛県四国中央市沖の燧灘で12日に解禁され、瀬戸内の恵みが次々と水揚げされました。
網の中で銀色に輝く群れ。四国中央市で漁が解禁になったカタクチイワシです。
四国中央市沖の伊吹島付近の燧灘は全国有数のカタクチワシの漁場。初日は県漁協の市内の2つの支所から7グループ28隻の船が漁に出ました。
漁は2隻が1組になり400メートル程の網で魚の群れを獲る方法。引き寄せられた網には水面を埋めつくすイワシの群れが姿を現しました。
ピチピチはねるカタクチイワシは、網からすくいあげられたあと運搬船の水槽に次々と詰められました。体長は例年より一回り大きい12センチ前後で、脂が少なく品質は良いということです。
獲れたてのカタクチイワシすぐに漁港に近い加工場に運ばれ、一気に釜ゆでされイリコに加工されていました。
県漁協川之江支所によりますと、初日のカタクチイワシ漁の水揚げは例年よりやや少ないものの次第に回復すると見ていて、イリコの出荷は昨年並みの650トンを期待しています。
JFえひめ川之江支所・三好 猛運営委員長:
「近年煮干しラーメンとかうどんとか、非常に需要が増えて相場も高騰している状況です。大変ありがたいです。初日あまり群れが大きくないんですけど、これから7月の最初にかけて徐々に増えていくのではないかと期待しています」
四国中央市のカタクチイワシ漁は8月末まで続きます。
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