「OMO7高知 by 星野リゾート」の内覧会であいさつする星野佳路代表=高知市で2024年6月11日午前11時3分、小林理撮影

 星野リゾートの都市観光ホテル「OMO7高知 by 星野リゾート」が13日、高知市にグランドオープンする。OMOブランドとしては四国初。11日にあった関係者向けの内覧会に星野佳路代表が出席し、「県の枠組みを超えてまとまり『四国』という一つのブランドに集中すべきだ」と四国の観光戦略について持論を語った。

 OMOは星野リゾートが手がけるホテルブランド。高知は北海道や大阪などに続く16カ所目の立地で、地上22階建て、133室。高知独自のサービスとして、従業員が毎日、宿泊者向けによさこい鳴子踊りのパフォーマンスを披露したり、毎週日曜日に近くで開かれる街路市「日曜市」を案内したりする。

 星野代表は「四国4県で長期休暇を分散させたり、4県の観光関連予算と権限をまとめたりして、一つのブランドに集中することで四国を強い観光地にできる」と強調。四国は「外国から見れば一つの島」とし、4県が連携して観光戦略に取り組むべきだと訴えた。

ホテルでは毎日よさこい鳴子踊りのパフォーマンスが披露される=高知市で2024年6月11日午前11時32分、小林理撮影

 そのうえで、観光振興にはアクセスが重要だとして「地方空港が海外との直行便を強化しても、コストがかかるうえ、特定のエリアの人しか来ない。羽田・成田・関西というハブ空港と接続するLCC(格安航空会社)を低価格、高頻度で運航してもらう方が意義がある」と指摘した。

 高知進出については「外資系に先駆けて進出することで、地域の方と協力関係が作れるメリットがある」と言及。「四国では今後もいい案件があれば進出を考えたい」とし、3県への立地にも含みを持たせた。【小林理】

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