三菱商事は16日、米ルイジアナ州で二酸化炭素(CO2)を空気中から直接回収する「ダイレクト・エア・キャプチャー(DAC)」のプロジェクトに参画すると発表した。英石油大手シェルのグループ会社やルイジアナ州立大学、ヒューストン大学などと共同で技術実証を進め、DAC技術を持つ企業への出資も探る。三菱商事は技術実証を含め数十億円の資金拠出を計画し、早期の商業化を目指す。
三菱商事がDACプロジェクトに参画するのは初めて。共同実証では、大型のファンを回転させて空気を吸い込んでフィルターや化学品などでCO2を回収し、地下にため込む計画。将来的にCO2換算で年間約100万トンの炭素除去を目指す。
回収したCO2の一部を自社で取り組む合成メタンやSAF(サフ、持続可能な代替航空燃料)の原料として活用することも視野に入れる。
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