6日午前6時半過ぎ、東京ディズニーシーの入場ゲート前には、すでに開演を待つ大行列ができていた。

バスターミナルには、警察官の姿も確認できる。

始発電車で駆け付けた人たちも、猛ダッシュでディズニーシーへ。

来園者のお目当ては、着工から5年、約3200億円をかけて完成した新エリア「ファンタジースプリングス」。

午前8時、キャストに迎えられ、オープンと同時に多くの人が笑顔で園内に入ってきた。

ピーター・パン狙いの来園者は「大好きなピーター・パンのアトラクションがあるエリアなので、すごく気合を入れて」と話した。

ボートに乗って、「アナ雪」の世界を堪能するアトラクション「アナとエルサのフローズンジャーニー」を体験した人は、「オラフ生きてました。アナとエルサの表情、動きもすばらしくて、乗ってる途中、涙が出そうになった」と大感激。

そうした熱気の一方で、ファンタジースプリングスの入り口には、「入れないって、ここから。残念だね。入りたかった?」と戸惑う親子がいた。

この新エリアは、ディズニーシーの入場チケットだけでは入ることができない。

新エリアに入るには、アトラクションを利用するために必要な無料の「スタンバイパス」、または有料の「ディズニー・プレミアアクセス」などをアプリで入手する必要がある。

しかし初日の6日、SNSには「新エリアに入るためのパスが、開園から数分で売り切れた」などとする投稿が相次いでいた。

そんな中、「イット!」は6日、すでに3つの新アトラクションを楽しんだという“つわもの”を取材した。

新アトラクション3つに乗った藤本謙之さんは、「僕たちは4人で入場したんですけど、スマートフォン4台使って、1人は(有料の)DPA(ディズニー・プレミアアクセス)とか、1人はスタンバイパスっていって担当割り振って、本当にギリギリの戦いっていう」と話し、その戦いは、まさに総力戦だった様子。

無料パスに加え、1枚2000円の有料パス取得に4人で8000円の追加料金を費やし、新エリアを堪能。

さらに藤本さんは「つい先ほど友人がアナ雪(のパス)を取ってくれまして、合計アナ雪2回乗れることになっています」と話した。

入場チケット代“+α”の予算は覚悟のうえ。

親子3人でシーに向かう家族の予算を聞くと、「(予算額は?)10(万円)はいってます。10とか15(万円)とかそのぐらい。ここからまた+αで出ていく感じ」と、10万円の大台を超えていた。

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