南陽市の製麺業・石黒製麺が事業を停止し、自己破産申請の準備を進めていることがわかった。製造していた商品は南陽市のふるさと納税の返礼品にもなっているが、注文分は発送済みで影響はないという。
5月31日までに事業を停止し、自己破産申請の準備を始めたのは、南陽市宮内の製麺業・石黒製麺。
帝国データバンク山形支店によると、石黒製麺は1949年に創業し、「元祖やまいも蕎麦」などの乾麺を中心に生麺も製造し、1990年には年間の売上高約11億5200万円を計上していた。
しかしその後、売上が低迷し、2023年4月には愛知県の企業の傘下に入り事業の再建を目指していたが、2023年9月時点で売上高は2億7000万円に減少し、負債も8100万円あったという。
また、石黒製麺の商品は、市のふるさと納税の返礼品にもなっているが、市の担当者によると「注文を受けているものは発送済み」で大きな影響はないとしている。
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