日本原子力発電敦賀原発2号機（福井県）の原子炉直下にある断層について、原子力規制委員会の山中伸介委員長は5日の定例記者会見で、「それほど遅くない時期に委員会に報告があると考えている。最後の結論を出す審査になると思う」と述べ、今夏にも最終判断する考えを示した。
規制委の審査会合は、2号機の原子炉近くの断層について「活動性を否定することは困難」との見解をまとめており、この断層が原子炉直下まで延びているか（連続性）を調べる審査に移った。新規制基準は活断層の真上にある原発の設置や運転を認めておらず、連続性があると結論付けられれば、2号機は廃炉を迫られる。
山中委員長は今後の見通しについて「7月末までに連続性の結論を得ることを審査チームから事業者（原電）に伝えている。7月末までに結論を出すだろうと予想している」と話した。原電は、断層の活動性について追加説明の機会を求めているが、山中委員長は「（すでに原電から提出された）補正書で最終的に判断する」と述べ、受け付けない考えを示した。【木許はるみ】
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