閣議後に記者会見をする鈴木俊一財務相=国会内で2024年6月4日午前9時48分、山下貴史撮影

 政府・日銀が4、5月に実施した為替介入の結果について、鈴木俊一財務相は4日の閣議後記者会見で、「一定の効果があったものと考えている」と述べた。円相場は対ドルで円安傾向が続いているが、「政府としては引き続き為替市場の動向をしっかりと注視し、万全の対応をとっていきたいと考えている」と強調した。

 財務省は5月31日、4月26日~5月29日の介入総額が9兆7885億円だったことを公表していた。鈴木氏は「期間中に見られた投機的な動きも背景とした過度な変動に対応するために実施した。その観点から一定の効果があったものと考えている」と述べた。

 為替介入があったとみられるのは4月29日と5月2日。祝日だった4月29日は海外の外国為替市場で34年ぶりに一時1ドル=160円台前半まで円安が進んだ後、一気に円が買い戻され、154円台半ばまで急反発した。続く5月2日早朝には157円台から153円付近まで急速に円高が進行した。【山下貴史】

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