ダイハツ工業などで相次いだ自動車の認証不正問題を巡り、国土交通省は3日、トヨタ自動車、マツダ、ヤマハ発動機、ホンダ、スズキの計5社からも不正の報告を受けたと発表した。トヨタは、試験の虚偽データを提出していた。国交省は5社に対し、不正のあった車種の出荷を停止するよう指示しており、今後立ち入り検査を行う。
自動車の大量生産に必要な「型式指定」の認証を巡り、ダイハツや豊田自動織機で不正が相次いだことから、国交省は自動車メーカーと装置メーカーの計85社に調査と報告を求めてきた。国交省によると、5月末時点で68社が調査を終了し、残る17社は調査を継続している。
トヨタは、現在生産している3車種で歩行者保護試験の虚偽データを提出していたという。また、過去に生産していた4車種で、衝突試験で使う試験車両で不正加工を行っていた。同社は現在も調査を続けている。【原田啓之、佐久間一輝】
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