6月1日から600品目以上の商品が値上げ。
その波は果物の定番リンゴにも押し寄せていた。

鍋いっぱいに溶かしたあめ。
そこにリンゴ1個をたっぷりつけて出来上がった、キラキラと宝石のように輝く“リンゴあめ”。

東京・大田区にあるリンゴあめ専門店。

1日に使う数は、約250個で、5箱分ほどが売れるという。

この時期は、青森県産の「ふじ」を使用している。しかし仕入れ値は、倍近くになっているという。

富士林檎 蒲田店・加藤渚さん「天候とか異常気象の影響で、仕入れ値が高くなっている。ことしは1.8倍」

原因は、2023年の猛暑による不作。

農水省によると、高温による生育の遅れなどで、2023年の生産量・出荷量は過去最低に落ち込んだ。

富士林檎蒲田店・加藤渚さん「やっぱりおいしいりんごあめを提供したい。(リンゴの)等級は変えずに、そのまま続けている」

煮詰めたリンゴをパイ生地で包み焼き上がったアップルパイ。
リンゴを使う近江屋洋菓子店では、夏以降に入荷するリンゴの価格次第では、値上げに踏み切る可能性があるという。

近江屋洋菓子店・吉田由史明社長「どうしても高くなってしまったら、値上げも考えざるを得ない。リンゴ不足は人ごとではないと思っている」

東京都内のスーパーを取材すると、店頭に並ぶ青森県産のリンゴが1盛り580円。

店では2024年に入ってから、徐々に仕入れ値が上がったという。

アキダイ・秋葉弘道社長「サイズもあるが、2割は高い。ものによっては3割近く高い」

今後、価格はどう推移していくのか。聞いてみるとこんな答えが返ってきた。

アキダイ・秋葉弘道社長「(価格は)間違いなく上がる。確信持って言える。今より下がることない。今買っておく」

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