楽天は30日、インターネット・ショッピングモール「楽天市場」での購買データや一般消費者へのアンケート調査をもとにした「2024年夏のトレンド予測」を発表した。

キーワードは「酷暑お出かけ新定番」と「節約ホビー飯家電」「ガチ世界グルメ」の3つ。

「酷暑お出かけ新定番」については、アンケート調査により、例年の暑さで7割以上が「夏バテを感じている」と回答した事や、外出時に使用したことのある暑さ対策商品について「日傘」「日除け帽子」「接触冷感服・機能性インナー」「携帯扇風機(ハンディファン)」「ネックリング、冷却タオル」などが多く利用されていることが分かったという。

ハンディーファンについては、手持ち以外に首かけやベビーカー固定型、日傘に挟んで使うタイプなど多様化している。また、水筒として水分補給できるのと同時にミスト噴射機能を備えて、冷却ミストとしても使用できるドリンクボトル「ドリンクミスト」などの商品も登場しているという。

さらに、日傘の流通総額が、2019年からの4年間で約4.3倍に拡大し、同期間における男性による購入は約23.8倍と大きく伸長したとして、男性の日焼け対策がトレンドになっているという。

「節約ホビー飯家電」については、物価高の影響で節約意識が高まるなか、食費の節約につながり、かつ料理を趣味のように楽しめるキッチン家電として売れているということで、直近3カ月の流通総額は前年同期比2倍になっているという。

主な「節約ホビー飯家電」は、フルーツや野菜を「ドライフルーツ」「乾燥野菜」に手軽に加工できる「フードドライヤー」や、ほったらかし調理でスープや豆乳が作れる「自動調理ポット」などが挙げられている。

最後に「ガチ世界グルメ」は、2022年の新語・流行語大賞に登場した「ガチ中華」をはじめとする、日本人の舌に合わせる事のない、本格的な各国料理の流通総額がここ数年で拡大しているという。

上位20カ国の2023年の流通総額は、2019年比で約3.3倍に伸長となっていて、中でもシンガポール料理が約14.2倍、ペルー料理が約14.1倍、トルコ料理とメキシコ料理が約6.7倍と大きく伸びている。各国のグルメの需要は今後も高まると予測されている。

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