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 これから旬を迎えるサクランボですが、去年の猛暑の影響で、最高級の品種「佐藤錦」に2つの実がくっついた状態で育ってしまう現象が発生しています。農家は打撃を受けています。

■「双子果」多発…サクランボに異変

山形県のサクランボ この記事の写真

 サクランボの生産量日本一を誇る山形県。この時期、「露地もの」の収穫の真っ最中です。

 毎年、正月用にハウスで特別栽培された最高級ブランド「佐藤錦」は高値で取引され、今年の初競りではなんと100万円の値がつきました。

サクランボに異変

 そんな山形県のサクランボに、今異変が起きています。

こんた農園 今田光博さん
「これは、紅さやかという品種で、今収穫期に入っている品種です」
「双子果って言いまして、基本的に出荷はできなくて廃棄する状態になりますね」

 本来なら丸々と膨らみ、出荷を待つはずが、2つの実がくっついた状態で育つ双子果という現象が…。

こんた農園 今田光博さん 今田さん
「10年ぐらいサクランボ農家やってますけど、今までにないくらい双子果多いですね」

 6月中旬から露地ものの収穫がはじまる「佐藤錦」。1箱およそ9000円で販売されるものもあります。

今田さん
「(Q.いっぱい双子になっちゃってますね)佐藤錦は“赤いルビー”と言われているんですけど、形と色と大きさがすごい大切なんですが、双子果が大変多くて」
「(Q.一つのもの探すより双子果しているもののほうが見つけやすい)そうですね」

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■「双子果」多発の原因は…?

■「双子果」多発の原因は…?

双子果の原因

 いびつな形となってしまった、その原因とは?

今田さん
「去年の夏の猛暑が原因と言われています」

 猛暑の影響で、めしべが2本になってしまう現象が発生。そのため、1つの花から2つの実ができてしまうといいます。

今年も去年以上の暑さが懸念される

 山形では去年、観測史上最も多い28日の猛暑日を記録。異例の暑さとなっていました。今年も、去年以上の暑さが懸念されています。

今田さん
「(例年だと)7月の中旬ぐらいで、いったんサクランボの作業は落ち着くんですけど、それ以降に猛暑対策という形で、作業は続くのかなと思っています」

 異変は、これだけではありません。

実が成長しないサクランボも多い 今田さん
「花が満開の時はきれいだったので、今年は豊作なんだろうというふうには思ってはいたんですが、ふたを開けてみましたら、受粉のできていない木もありましたね」

 うまく受粉ができず、実が成長しないサクランボも多いといいます。

サクランボの予想収穫量(山形県)

 山形県は、今年のサクランボの予想収穫量を「やや少ない」とする調査結果を公表しました。

温暖化が続けば… 今田さん
「だんだん温暖化が進んできて、今まで山形県がサクランボの生産量日本一。だんだんそれが、北へ北へと進んでいくのではないかと」

 温暖化が続けば、山形でサクランボの生産ができなくなるのではないかと不安を漏らします。

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■店も頭悩ませる…アボカドの価格高騰

■店も頭悩ませる…アボカドの価格高騰

野菜の価格高騰も止まらず

 サクランボに異変が起きる中、野菜の価格高騰も止まりません。

 森のバターと呼ばれ、特に女性に人気のアボカドは1個258円。しかも、大きさを見てみると、小ぶりの物が多くなっています。

アボカドの価格は… ベニースーパー佐野店 赤津友弥本部長
「(通常)150円から200円くらいが相場。239円(税抜き)そういう形になっておりますので、2割程度高いかなと」

 店に来た客は、次のように話します。

買い物客
「99円だったら即決(で買う)」
「(Q.今だと230円以上しますが?)買わないです」 アボカドの卸売価格(1キロあたり)

 東京卸売市場では、去年8月に1キロ300円台だったアボカドは、今年4月の時点で600円台に。別のスーパーでも、アボカドの価格高騰に頭を悩ませていました。

税込み180円か200円ぐらいほしいところだが…

 こちらでは、アボカド1個158円で販売しています。

千駄木金杉青果店 鈴木孝弘店長
「通常利益のせたら、税込み180円か200円ぐらいほしいところでございます。安く頑張って売っております」 アキダイ 秋葉弘道社長

 アボカド高騰の原因は?

アキダイ 秋葉弘道社長
「メキシコ産が非常に少ない状況なんですよ。異常気象の影響ですよね」 アボカド高騰の原因

 秋葉社長によれば、最大の輸入先メキシコで異常気象が起き、アボカドの収穫量が減ったため、価格が高騰。今後数カ月は、この状況が続くといいます。

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■「例年の倍」ブロッコリー高値

■「例年の倍」ブロッコリー高値

高値が続くブロッコリー

 一方、いまだに高値が続くのがブロッコリーです。

ベニースーパー佐野店 赤津友弥本部長
「(Q.現在、ブロッコリーが1個税込みで322円)例年ですと150円から200円くらいの間で動いている商品ですので、倍近いような状態になっております」 例年の倍の価格となったブロッコリー

 例年の倍の価格となったブロッコリー。値段もそうですが、大きさも小ぶりな物が多く、売り場では商品を見つめ、結局買わずに立ち去ってしまう客もいました。

買い物客
「きょうは、ちょっと高いのでやめました」
「ちょっと高いかな…買う気にならないですね」

 店側も値段が高い分、売れ行きが鈍いため、通常の5分の1程度しか仕入れていないといいます。

赤津本部長
「200円を超えると、売り上げは大きく落ちますので、置いてあるだけの商材になっちゃいます」 価格高騰の原因

 価格高騰の原因は、冬から春にかけての天候不良で生育が遅れ、出荷量が減少したためです。

いつまで高値つづく?

 そんなブロッコリー、いつまで高値が続くのでしょうか?卸売業者は、次のように話します。

國崎青果 関東営業所 小園智之所長
「現状でいうと(卸売価格が)100円から120円。相当安くなりました。これから6月頭にかけて、販売単価も落ち着いてくる」

(「羽鳥慎一 モーニングショー」2024年5月29日放送分より)

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