「金」の価格高騰に続き、いま注目されているのが「銀」です。銀貨150万枚以上を購入する人もいるほど盛り上がっている「令和のシルバーラッシュ」を取材しました。

■金の高値続く中 銀も高騰 5年前の約2倍以上

山内あゆキャスター:
銀の価格の変化を見ると、2019年の4月は1g当たり約57円でしたが、今年の4月には約138円と2.4倍以上になっています。さらに、5月に入ってまた上がっていて、27日の価格で1g当たり約172円。5月だけで約15%も上がっているということです。

10オンス(311g)ある銀の“インゴット”延べ棒をお借りしました。スマートフォン2個ぐらいの重さで結構ずっしりしています。金販売業者「金銀の貯金箱」によると、27日の価格は10オンスで7万5309円になるということです。

売りたいと考える人はかなり増えているようで、例えばSNS上には「2年前に5000円で買った銀インゴット、小売価格が8900円に!」、「1000円で買った銀貨が価格高騰によって約2150円の価値のある銀貨になりました」、「処分したシルバー30kgあった。売却価格300万円超え!!」といった嬉しい声がありました。フクロウの銀の置物やアクセサリーなどがあり、この価格になったというご家庭もあったようです。

ホラン千秋キャスター:
投資でなくても貴金属はどの国に行ってどの国の通貨にも変えられる価値があるので、割とリスクヘッジに持っている方もいますが、さすがにインゴット買ってみようと思ったことはなかったです。

■いま売りどき?買いどき?銀の高騰 2倍以上に

山内キャスター:
この後、価格がどうなるのか、そもそもなぜ銀が高騰しているのでしょうか。日本貴金属マーケット協会の池水雄一代表理事にお話を伺いました。

銀が高騰している理由は、コロナやウクライナ侵攻などで世界情勢が不安定になったことにより、安定資産の一つである銀にも注目が集まったからだということです。

一方、銀は工業用の需要も拡大しており、太陽光パネルにも使われています。今後もさらに高値になる可能性がありますが、金と比べて「値段が安い分、価格が動きやすく、ハイリスクハイリターンな金属である」ということです。

■あなたの家の銀製品は?

「買取王ロイヤル」によると、家にある銀製品では銀食器、アクセサリー、銀杯、優勝カップやメダルなどは銀製品である可能性が高く、売れるということです。

しかし、鈴や真鍮などの銀メッキ加工されたものは買取不可です。ぜひ、食器の裏側やアクセサリーの内側などに「SILVER」という刻印や数字が入っているか確認してください。

そして、変色については買取王ロイヤルの担当者は「銀は長年放置しておくと酸化して独特なくすみが出る。変色しているなどどんな状態であっても買い取ります!」ということでした。

一方で、変色しているということは、銀の可能性が高いかもしれないという見極めにもなるということです。

井上貴博キャスター:
含有率が高いから、しっかりと銀だから変色するということですね。

産婦人科医 宋美玄さん:
アクセサリーくらいしかないと思います。そんな何kgもないですよね。

ホランキャスター:
アクセサリーはデザイン代で高い部分があるので、投資目的で買う人はインゴットや銀貨を購入しておいた方が良いということですよね。

■銀歯も売れる!?買取価格は?

山内キャスター:
実は、BOOKOFF唯一の銀歯買取店が兵庫・神戸市“BOOKOFF三宮センター街店”にあります。2023年4月からサービスを開始したそうです。

銀歯の場合、“BOOKOFF三宮センター街店”では一律1g1000円、奥歯だと少し大きくなるので、約3gで3000円になっています。「銀歯には金やパラジウムなどが含まれているので、ちょうどその平均を取った買取価格で買い取ることができる」ということです。

金歯・銀歯買取専門のお店もあるそうです。

ホランキャスター:
銀歯を変えようかなと思っていた方は良いかもしれないですが、銀歯から変える治療費の方がかかる可能性はあるかも知れないですね。

産婦人科医 宋美玄さん:
家で銀を探さないと駄目ですね。食器とかあったらいいですね、結構重そうですし。

ホランキャスター:
皆さんもいろいろ探してみてください。

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