中国最大の貿易商談会「広州交易会」が15日、広東省広州市で開幕した。約2万9千社が出展し、工業製品から日用品まで幅広く売り込む。参加した一部の輸出業者からは、11月の米大統領選でトランプ前大統領が返り咲いた場合、中国製品への関税引き上げなどの措置が取られかねないとの不安の声も聞かれた。
金属加工品の製造会社の担当者は「トランプ政権時に関税がゼロから25%となり打撃を受けた。業績は徐々に回復しているが、トランプ氏が当選したらどうなるかと心配だ」と語った。
米国との間では中国企業の過剰生産を巡る問題も横たわる。制裁措置で対米輸出ができないという太陽光パネル会社の担当者は「過剰生産が問題となっているのは低品質な製品だ。高品質な製品は生産が追いつかないほどだ」と強気な姿勢を示した。ベトナムやメキシコに太陽光パネルの主要部品を売り、米国に迂回(うかい)輸出するルートもあり、業績への影響は限定的だという。(共同)
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