羽田空港に着陸する日航の国際線主力機エアバスA350―1000型

国土交通省がまとめた国際線の認可状況によると、2024年夏ダイヤ(3月31日~10月26日)当初の旅客便数は、コロナ禍前の19年冬ダイヤ比で93%まで回復した。19年夏ダイヤ比では88%。韓国路線がコロナ禍前よりも大幅に増えて復調を牽引(けんいん)した。ただ中国路線や欧州路線は回復が遅れている。

認可した旅客便は週計4874・5便。4分の1に当たる1210・5便は韓国路線で、19年冬比で56%増えた。日韓関係が悪化した19年の反動や円安が影響した。

一方、中国路線は38%減の867・5便。訪日需要の伸び悩みや、中国政府が日本人の短期滞在ビザ(査証)免除を停止していることなどが響いた。

欧州路線はロシアによるウクライナ侵攻の影響が長期化しており、38%減の167・5便にとどまった。

空港別にみると、主な5空港のうち、羽田、福岡は19年冬の便数を上回った。地方空港でも運航再開が進んでおり、直近の23年冬ダイヤと比べると25%増だった。

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