国の登録有形文化財で、1926(大正15)年に建てられた南都銀行本店の旧館=奈良市で2024年5月24日午後6時21分、川畑岳志撮影

 2025年春から本店機能を新社屋に移す南都銀行は、現本店建物(奈良市橋本町)の移転後の使い方についてアイデアを募る「南都なら未来アイデアコンテスト」を実施している。応募は7月10日まで。

 建設や都市開発について専門性を持った企業や個人が対象の「プロ部門」と、それ以外で自由な発想を期待する「一般部門」に分けて募集。周辺地域の活性化や建物の歴史的価値への視点、独創性などの基準で、各部門から最大八つの入賞作品を選び、それぞれ賞金10万円を贈る。結果発表は8月中を予定している。

 南都銀行は寄せられたアイデアも参考に、現本店建物の使い方の方向性を24年度中にまとめる方針だ。

 現本店建物の一部(旧館)は1926(大正15)年に建てられた県内では貴重な洋風近代建築で、正面のイオニア式円柱に羊の彫刻が施される。97(平成9)年に国の登録有形文化財になったが、老朽化が進んだことなどから、新社屋の建設と移転を決めていた。

 募集要項の詳細は専用ホームページ(https://www.nantobank.co.jp/naramic/【https://www.nantobank.co.jp/naramic/】)で確認できる。問い合わせは南都銀行経営企画部(0742・27・1526)へ。【川畑岳志】

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