15日の外国為替市場で円安の動きが加速し、対ドルの円相場は一時1ドル=154円台前半を付けた。1990年6月以来約34年ぶりの安値水準となった。
15日に発表された、個人消費の強さを示す3月の米国の小売売上高に関する指標が市場予想を上回ったことから、一気に154円の節目を突破した。景気拡大が続くとの見方が強まり、米連邦準備制度理事会(FRB)による早期利下げ観測が後退し、ドル買い・円売りの動きが加速した。
今後は2022年10月以来の政府・日銀による円買い・ドル売り介入の有無が焦点となる。【ワシントン大久保渉】
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