週明け15日午前の東京株式市場で日経平均株価(225種)は反落し、下げ幅は一時700円を超えた。中東情勢の緊迫化でリスク回避の動きが強まった。前週末に米国株が大きく下落したこともあり、幅広い銘柄で売りが先行した。午前11時現在は前週末終値比441円87銭安の3万9081円68銭。
12日の米株式市場は、3月の米消費者物価指数の上昇を受けて早期利上げ観測が後退し、ダウ工業株30種平均など主要3指数がそろって大幅に下落した。
13日夜から14日にかけてイランがイスラエルに大規模攻撃を仕掛けたことを受け、国際的な原油価格の指標となる米国産標準油種(WTI)の先物価格は1バレル=80ドル台半ばまで上昇した。インフレ懸念が高まり、投資家がリスク回避姿勢を強めた。
東京外国為替市場の円相場は対ドルで値下がりし、一時、約34年ぶりの円安・ドル高水準となる1ドル=153円60銭台を付けた。【成澤隼人】
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