関西経済同友会の代表幹事に就任した永井靖二氏=大阪市北区で2024年5月16日午後4時38分、妹尾直道撮影

 関西経済同友会は16日、大阪市で開いた通常総会後の理事会で、新たな代表幹事に大林組副社長の永井靖二氏(65)を選任した。同日就任した永井氏は記者会見に臨み、大阪・関西万博について「最大のチャンスと捉え、生かし切る。大阪・関西の潜在力を国内外に広く発信し、国際競争力のある経済圏にする動きに力添えしたい」と述べた。

 大林組は万博のシンボルとなる大屋根(リング)の建設の一部を担っている。同社出身の代表幹事は2011~13年に務めた大林剛郎会長(69)以来2人目。

 代表幹事を退任した三井住友銀行副会長の角元敬治氏(61)は「さまざまな機会で万博の情報発信を行ったが、国家プロジェクトとしての盛り上がりに至っていない。私自身が各地で発信していきたい」とあいさつした。

 関西経済同友会の代表幹事は2人体制で、2年続ける慣例がある。永井氏は23年に就任したパナソニックホールディングス副社長の宮部義幸氏(66)とコンビを組む。【妹尾直道】

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