5月16日に公表された、福島県福島市で計画されている新たな商業施設。生鮮食品の売り場だけでなく、子どもたちが遊べるスペースも予定されていて、新たなにぎわいにつながることが期待されている。その整備予定地は、再開発が難航している福島駅前の中心市街地ではなく「郊外」だった。

<市有地を利活用>
「平日でも集まってもらえる、のんびりと過ごしてもらえる、そういうような感じのものにしたい」と福島市の木幡市長が16日に公表した新たな計画。
これまで福島市は、郊外の南矢野目と笹谷の市が所有する土地「市有地」を利活用するため公募で売却先を探していた。

<2027年春 イオンタウンが誕生へ>
このうち「イオン福島店」に隣接する南矢野目について、福島市との交渉権を獲得し20億円で買い取って、新たな商業施設の整備を計画するのはイオン。
2027年春に完成を目指すのがイオンタウンで、隣接するイオン福島と共に今後、市街地のさらなる活性化に期待が高まる。

<カフェや子ども図書館も>
このイオンタウンのコンセプトは「多世代交流拠点」で、生鮮食品の売り場や書籍・カフェなどの地域ニーズに対応しつつ、イベント広場や子ども図書館なども複合させる計画。

<早くも期待高まる>
オープンは2027年春を目指していて、地域住民は「便利でよい」「この近くが活性化してくれれば楽しみですね。駅前の方も頑張って欲しいというか、活性化してほしいところなんですけど」と早くも期待を寄せていた。

<笹谷の市有地には病院が>
一方、福島市が同じく公募で売却先を探していた笹谷については、福島第一病院を運営する福島厚生会が交渉権を獲得。12億2000万円で買い取り、病院を移転させ、2028年秋の開院を目指す計画。

<にぎわいの場作りは急務>
福島市の郊外で進む新たな動きについて木幡市長は「人口減少が進んで若者が流出が進むなかで、こうしたにぎわいの場というのは急務だと思う。市全体としての都市力を高めるために、街なかの再開発事業も積極的に進めていきたい」と話した。

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