西九州新幹線

 JR九州は、2022年9月に開業した西九州新幹線の2024年3月期の収入が49億円だったと発表した。通期の収入の公表は初めて。在来線と駅舎などを共用しており、新幹線単独の経費の切り分けが難しいとの理由で同社は利益の有無は明らかにしていない。

 西九州新幹線は、武雄温泉(佐賀県武雄市)―長崎(長崎市)間の約66キロで開業した。JR九州の24年3月期の新幹線収入は575億円でこのうち49億円を西九州新幹線が占める。

 古宮洋二社長は、04年に部分開業した九州新幹線鹿児島ルートの新八代(熊本県八代市)―鹿児島中央(鹿児島市)間の約127キロの開業当時の収入が年100億円程度だった点を挙げ「西九州は距離が半分だから50億円を目標としていた。想定の通り」とし、今後は沿線客の日常利用の掘り起こしを図る考えを示した。【久野洋】

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