ファミリーマートは13日、2025年大阪・関西万博の会場となる人工島・夢洲(ゆめしま)(大阪市此花区)の工事現場内に、トレーラーとして移動できる無人コンビニ店舗をオープンした。万博の工事に携わる関係者向けで、14平方メートルの店内に約280種類の商品をそろえた。支払いには無人レジを使用する。
竹中工務店と日立ハイテクが開発した移動型工事事務所を店舗に改造した。太陽光パネルと蓄電池を備え、自前で電源を確保できる。ファミマによると、移動できる無人コンビニ店舗の設置は業界で初めて。
万博会場の工事現場には売店が少なく、作業を担う人の多くは昼食を持参している。店舗の設置を企画した竹中工務店の広里成隆さんは「コンビニの設置で現場に安心感が生まれ、工事に専念できるようになる。現場の環境を向上させたい」と話した。
工事現場のような場所では単独で低速の移動もでき、工事の進捗(しんちょく)状況に応じて設置場所を変更する予定だという。初日は大阪ヘルスケアパビリオンの建設地の近くに設置された。
この無人店舗は、他の工事現場や被災地、買い物が不便な地域などでも活用を検討している。【妹尾直道】
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