薬膳琉花代表の宮國由紀江さんは、琉球に伝わる古き良き伝統を継承しながらも、人間本来の健康と美しさを引き出す琉球薬膳研究家として県内外、海外でも活躍しています。

 宮國さんの実家は、うるま市で弁当・惣菜(そうざい)などを販売し地域に愛されている創業40年のスーパー「いさ屋」。名物商品は、ココナツを使ったタルト「サンナッツ」。米軍統治下憧れのアメリカ菓子を作りたいとの思いから試行錯誤して作り上げたオリジナルスイーツです。昨年「サンナッツ」の製造を引き継いだ宮國さんは、琉球薬膳研究家ならではの視点から無添加で素材にも気を配った新たなサンナッツを作ることを決意しました。宮古島産の黒糖、県産ラム酒を一振り、サクッとした食感を出すため、生地には県産ラードを練り込みました。また香料の代わりにバニラビーンズを使用することで香り高い逸品に仕上げ、デザインも一新、エントリーした「優良県産品」ではNEXT部門で最優秀賞を受賞しました。宮國さんは「疲れた時、ちょっと頑張り過ぎたときに食べたくなるお菓子、食べたらホッとして元気になるお菓子を目指したい」と話します。

 アメリカ文化から生まれ、うるまで育ち、沖縄のソウルスイーツへ進化する、いさ屋の「サンナッツ」に期待です。

【メモ】いさ屋:うるま市宮里265の1。電話098(973)9067。

(写図説明)受け継いだ味に薬膳の考え方も取り入れた、いさ屋の「黒糖サンナッツ」(259円)

(写図説明)パッケージもかわいらしくレトロにリニューアル

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