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 2024年は「生成AI」が大きな話題になった。「ChatGPT」をはじめ、数々の生成AIが生まれると、IT企業だけではなく、一般でも使われるケースが増えた。ITジャーナリストの三上洋氏も、生成AIの進歩に注目する一方、2025年には単に人間が求めたものを生成するだけではなく、判断から行動までを行う「AIエージェント」が誕生すると解説した。

【映像】AIエージェント導入でここまでできる!(例)

 生成AIの進歩はどこまで進んでいるか。三上氏は「音声でリアルタイムで生成AIと会話ができるし、最新バージョンではスマホのカメラもAIが読み取る。スマホのカメラをかざして『この人は誰ですか』とやると、AIが顔を認識して答えてくれる」という。

 その先の技術として注目するのがAIエージェントだ。「今度出てくるのが、いわゆるAIがエージェントとして働いてくれるというもの。生成AIは何かを作ってくれるだけ。AIエージェントは判断して、タスク、行動までしてくれる。例えば『ロサンゼルスまで行く飛行機を調べて』というのは今でもできるが、『予約して』まではできない。そこもギリギリ、クリックさえすればできるところまでAIがやってくれるようになる。ECサイトだったら、注文して発送するまでのどこかに、運営に人間が関与しているが、全然人間がいらない。複数のアプリケーションをAIが見て、そして行動してくれるというこのAIエージェントをOSの中、例えばiPhoneならiPhone、WindowsならWindowsという中で動くAIだと、そういういろんなことをまとめてやってくれるのが、AIとして来そうというところだ。今もう続々と開発されていて、来年サービスインする」と述べた。

 今回、三上氏が出演した『ABEMA Prime』の制作に例えるとどうなるか。三上氏は「アベプラは大変。毎日いろいろなニュース、トレンドを集めて、それを集めて偉い人たちで会議している。ディレクターたちが一生懸命調べてもボツになる会議がある。そんな無駄な時間はいらない。もう今までの視聴率の推移、地上波の視聴率の推移、SNSのトレンド、それを観測して、今日はこのネタをやれば数字を取れるよということが見えてくる。最初からAIエージェントが仕切る枠を15分持って、台本がポンと出てくるというのがきっとできる。専門家も決まっているわけだから、いろいろな専門家をアテンドするのもAIがやってしまう形であれば全然いける」と語った。

 AIの登場は、万人に平等に利便さを与えるものだと思われていたが、どうやら使いこなす側のレベルも問われることがだいぶ見えてきた。「AIは出た当初は万人が便利になる社会になると思っていたら、AIを使えば使うほど能力のある人がすごく優秀になって儲かる。AIを使わない人はどんどんその人と差が出てしまう。人間の能力差がビジネスの広がりというか、差に出てしまうという逆の、マイナスの面が出てくる気がする」と指摘していた。 (『ABEMA Prime』より)

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