鹿児島市議会12月定例会の最終本会議が20日開かれ、2024年度いっぱいで交通局の貸し切りバス事業を廃止する議案が賛成少数で否決されました。

鹿児島市で市長提案の議案が否決されたのは49年ぶりです。

下鶴隆央市長が市議会に提案したのは、交通局が運行する貸し切りバス事業を、2025年3月末で廃止する条例の関連議案です。

交通局によりますと、路線バスの運転手が不足し、安全運行に支障の出るおそれがあることなどが提案理由ですが、20日の鹿児島市議会の最終本会議では議員から議案に反対する討論が―

仮屋秀一議員
「貸し切りバス事業廃止は時期尚早」

三反園輝男議員
「運転手の新規採用、免許取得制度の導入など運転手確保の状況を検証し、貸し切りバス事業廃止の判断をしても遅くないと考える」

採決の結果、貸し切りバス事業の廃止は反対35、賛成9の賛成少数で否決されました。

市議会事務局によりますと、本会議で市長提案議案が否決されたのは1975年以来49年ぶりだといういうことです。

鹿児島市・下鶴隆央市長
「運転手不足を解消するためには一つで全てを解決する手段は難しい。考えられるあらゆる手段をつくして、市民の足、生活路線の路線バスを守っていく。そのために、できることを積み重ねたい」

このほか16の議案については可決・承認され市議会は閉会しました。

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