東京外国為替市場で円安が進んでいます。一時、7月中旬以来およそ5カ月ぶりの水準となる1ドル=158円台に迫りました。
円相場は20日午前9時すぎに1ドル=157円90銭台まで下落し、その後も157円台で推移しています。
アメリカの中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が利下げを発表したものの、来年の利下げ予想回数を減らしました。
一方、日本銀行は、19日まで行われた金融政策決定会合で利上げを見送り、植田総裁は来年の春闘での賃上げに関するデータを慎重に見極めてから利上げを判断する考えを繰り返し示しました。
来年1月の利上げの可能性についても踏み込んだ発言はなく、市場では当面、日本とアメリカの金利差が縮まらないとの見方から円が売られました。
三菱UFJ銀行の井野鉄兵チーフアナリストは「158円が心理的な壁になっているが、そこをいったん超えると160円台まで円が下落する可能性がある」と分析しています。
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