老朽化に伴う仙台市泉区役所の建て替え工事が来年1月に始まるのを前に12月19日、起工式が行われました。新たな泉区役所は2026年に完成する予定で、周辺でもにぎわいづくりに向けて、広場や商業ビルなどの整備が行われます。

泉区役所の新庁舎の起工式には関係者約50人が出席し、来年1月6日から始まる工事の安全を祈願しました。1977年に旧・泉市役所として完成した今の庁舎は老朽化により、現地で建て替えられる予定です。

記者リポート
「現在の庁舎の屋上です。屋上からみると一番右側に新庁舎、その隣に広場、現在駐車場になっている場所に民間ビル2棟が建設される予定です」

新しい庁舎は地下2階、地上6階建てで、地下鉄の泉中央駅と地下通路で直結する予定です。1階にはイベントも開催できる「区民ホール」を設置。整備費用は132億円と見込まれています。

また、庁舎の完成後、東側には広さ約3000平方メートルの広場や金融機関が入る11階建てビル、賃貸マンションやカフェなどが入る14階建てビルも新設される予定です。

三菱地所東北支店 増渕多俊支店長
「今までの庁舎は行政サービスに特化することに価値を見い出してきたが、新庁舎は泉中央エリアの中心施設として位置づけられる」

泉区役所の目の前にあった大型ショッピングセンター「アリオ仙台泉」は1月に業績不振などを理由に閉店しましたが、現在、利活用について検討が進められています。

こうした動きにあわせ、泉区は周辺のにぎわいづくりも一体的に進めていくことにしています。

泉中央地区活性化担当 大黒雅隆副区長
「新しい区役所の区民広場を中心としたにぎわい泉中央駅前、七北田公園をつなぐにぎわい軸をあらためて作っていきたい」

新しい庁舎は2026年10月ごろ完成し、周辺の整備は2029年度に完了する予定です。

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