15日に初漁となった秋田の冬の味覚・季節ハタハタが16日、秋田市の商店の店頭に並びました。しかし県内で水揚げされたものはたった1箱で、価格は前年の4倍です。
秋田市の秋田市民市場の安亀商店に16日、今季初めて季節ハタハタが入荷しました。店頭に並んだのは15日に男鹿市の北浦地区で水揚げされた雌の季節ハタハタです。
しかし、数ある箱のうち男鹿で取れたものはたった1箱で、価格はなんと3万6000円。2023年の入荷初日は50箱が届き、1箱8500円で販売されたということで、価格は約4倍に跳ね上がっています。
安亀商店の安田昭夫さんは「50年近くハタハタを販売しているが、1箱3万6000円は初めて。ハタハタを販売している見えとして並べた」と話します。
店に並ぶ残り60箱は北海道産。2023年は青森産を仕入れていましたが、今シーズンは秋田と同様に苦戦しているようで入荷できていません。
訪れた客は「秋田産を食べたいが、取れないので北海道産で我慢します。高級魚です。やっぱり冬の風物詩なので食べないとなんかね」と話していました。
また、以前は自宅でハタハタのすしを漬けていたという女性は「高くなってからはハタハタはやめて、サケのすしに変えました。ハタハタは食卓には出ないと思います」と話していました。
秋田県内では16日もまとまった水揚げはありませんでした。
安亀商店の安田さんは「このままいくことはない、あくまでも初物のご祝儀相場。できれば大量に、100とか200とかではなく万箱でもいいから」と話し、今後の大量入荷に期待を寄せています。
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