安全な保管場所として人気の銀行の貸金庫。それを根本から揺るがす問題が発覚したのは、先月のことでした。
■共犯ではなく一人でやったと説明
三菱UFJ銀行の支店の複数の貸金庫から、十数億円相当の金品が盗み取られていた問題。管理職だった40代の女性行員が盗んだとして懲戒解雇されました。
注目されたのは、その手口です。
元銀行員の金融ライター 椿慧理氏
「銀行の仲間うちではあまり聞かないというところで、どう横領したんだろうということはかなり話題になりました」
女性行員が貸金庫を開ける際に使っていたのは、予備のスペアキーでした。どのように管理されているのでしょうか?
椿氏
「銀行によって異なるが、お客様と窓口の担当者と銀行内部の役職者の3人で、すべて割り印をして、銀行内部の金庫内で保管する」
管理職だった女性行員は、スペアキーを管理する立場でもありました。その権限で封印を破り、貸金庫を開けていたというのです。
動機は私的な資金に回すためだったとしていて、共犯ではなく一人でやったと説明しています。
椿氏
「通常スペアキーを保管しているボックスは、あまり開け閉めするものではないので。(割り印が開いていることは)気づかれにくいと思う」
関係者によると、三菱UFJ銀行はこの問題が発覚してから初めて記者会見を16日午後にも開く予定で、半沢頭取が謝罪し、経緯などを説明する方針です。
(「グッド!モーニング」2024年12月16日放送分より)
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