12月はなんと言ってもNAHAマラソン。今年も2万人を超える皆さんが笑顔で疾走し、見ている私もすがすがしい気持ちで満たされました。お疲れさまでした。そして感動をありがとうございました。

 第1回は5千人程度の規模からスタートしたNAHAマラソンですが、年々規模が拡大し、県民の健康づくりへの寄与が推察できます。ジョギングなどの有酸素運動は筋活動を上げ、幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌を増やすことが分かっています。筋肉量が増え基礎代謝が上がるだけでなく、精神的な健康にも役立つといわれます。

 ハッピーな表情をしている人を見ると、見ている側にもその感情が伝わり(ミラーニューロンの働き)、苦しい道のりを乗り越えるジョガーの姿は応援者の感動を呼び起こします。ハッピーな感情や多くの人に与える感動が、長く大会が注目され、発展している背景にあるのだと思います。

 「健康経営」においても優良法人認定を目指す企業が増えています。従業員の健康管理で実績がある企業が認定される制度で、さまざまなインセンティブが得られます。認定は「健康経営宣言」が第1条件ですが、その内容は地域によって異なります。

 沖縄には「うちなー健康経営宣言」があり、協会けんぽや産業保健総合支援センターなどが無料で宣言事業場にサポートを提供しています。特徴は個人事業主でも宣言にエントリーできること。国内でも珍しく個人事業主が多い沖縄ならではの優れたデザインです。

 昨年からは禁煙サポートが充実し、2カ月の治療のうち1カ月分(1万2千円)もの禁煙パッチが無償で提供されるというサポートもあるのです。

 健康経営宣言は健康経営を社内外に明らかにし、健康的な従業員が企業の強い基盤となります。従業員が健康で社内に笑顔の多い企業は外部からの印象も良く、発展と成長につながるといわれています。健康で活気のある職場作りに「うちなー健康経営宣言」をご活用下さい。

 (ステラヘルスジャパン代表)

次回は野原真麻氏(アイランドワークス代表)です。

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