大阪・関西万博まであと4か月。12月12日、出店するくら寿司が万博特別メニューを発表しました。

 今や世界で大人気の回転寿司。くら寿司は来年の万博で「回転ベルトは世界をひとつに」をコンセプトに、大型店舗を出店。「回転レーン」はくら寿司史上最も長い約135m。

 そのレーンを、定番のお寿司と万博に参加する国や地域を象徴する70種類の料理が回る予定です。

 (前田春香アナウンサー)「パナマ共和国のエンサラダデフェリア。ポテトサラダって書いてありますよ。初めて見る」

 12日は「万博特別メニュー」70種類が公開され、試食会も開かれました。

 70種類の国や地域の料理を用意するくら寿司。試作には1年以上かかったといいますが寿司店なのになぜ寿司じゃないのでしょうか?

 当初、「くら寿司」では各国の料理をイメージした「寿司」を作る方向で計画を進めていました。例えば、ドミニカ共和国で食べられている、ひき肉を詰めて揚げた料理を寿司で表現したものは…

 (くら寿司商品開発部・中村重男さん)「揚げた感を出すために揚げパン粉をふってお寿司にアレンジしています」

 知恵を絞り、世界の名物料理を寿司にアレンジしたものの…

 (くら寿司・田中邦彦社長)「う~ん…。インパクトがない」
 
 なんと、社内の試食会で全てボツに。寿司で料理を表現することの難しさを痛感します。

 “本場で食べられている料理をそのまま万博会場で”。全てをイチから考え直すことを決めたくら寿司の開発スタッフは、これだと思う料理はレストランで味を確かめたり、インターネットでレシピを調べたり、試行錯誤を重ねました。
 
 その努力の甲斐もあり本場のお墨付きをもらった料理も。ペルーで生まれた魚介類のマリネ「セビーチェ」です。

 試食したペルー大使と大使館のシェフはー。

 (ペルー共和国 ロベルト・セミナリオ駐日大使)「みんな『セビーチェ』が大好きなんだ。これはとてもいいものだと思うよ」

 反応は上々。しかし、改善点も。

 (ロベルト・セミナリオ駐日大使)「使った材料は?」
 (中村重男さん)「(タレは)唐辛子ベースで、コショウ、砂糖、塩」
 (ロベルト・セミナリオ駐日大使)「ぼくらは砂糖を使わないんだ。ペルーのものはもっとしょっぱいんだ」

 改善されたペルーのセビーチェ。前田アナも試食してみると。

 (前田アナ)「さわやか~。でもピリッとする」

 いよいよ4か月後に迫った大阪・関西万博。食でも世界を満喫できそうです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。