沖縄総合事務局は10日、沖縄都市モノレール(那覇市、渡慶次道俊社長)のモノレール運賃の上限引き上げを認可した。各区の運賃を20円ずつ引き上げ、初乗り運賃は現行の230円から250円となる。運賃改定は2025年2月1日から。値上げは消費増税の影響を除き11年2月以来、14年ぶり。

 電気料金の値上がりや物価高騰、賃金上昇で経費が膨らんでいることが一因。運賃改定を機に、点検車両の導入やホーム監視モニターの設置などに取り組む。クレジットカード決済への対応など、乗客の利便性向上に向けた設備投資にも充てる。沖縄都市モノレールは「車両削減やDXによる業務効率化も実施してきたが、老朽化対策や修繕、要員確保などの経費増が避けられない」と説明した。

 那覇空港駅から、県庁前駅までは現行の270円から290円、てだこ浦西駅までは370円から390円に値上げする。家計の負担を考慮し、通勤、通学の定期の運賃は据え置く。(政経部・大川藍)

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