年末も近づいてきましたが、おせちに欠かせないある食材が値上がりして、何とマグロより高くなっているそうです。
大阪グルメの代表で、庶民の味として人気の「たこ焼き」。
そんな「たこ焼き」が気軽に食べられなくなるかもしれません。
インバウンド需要も高まる中、今、現在のタコの価格が高騰しているんです。
総務省の調査では、東京23区のタコの小売価格は年々上がり続け、11月の時点で100グラム534円に。10年前の約2倍となっています。
一体なぜ、タコの価格がここまで高騰しているのでしょうか。
東京都内の鮮魚店店主は、その理由を次のように話します。
(有)丸川水産 代表取締役・渡部正和さん:
(Q.タコ高騰の理由)天候や入荷によって上下はあるが、原材料費とか人件費の部分と(タコが)とれなくなっているのもあるのかな。よく聞くのは、海外の需要が増えたから日本に来る分が少なくなったとかも聞く。需要と供給の問題で、そういうのもあるんだとは思う。
一方で、寿司ネタや刺し身として人気が高いマグロの王様「クロマグロ」にはある変化が。
値上がりするタコとは対照的に、値下がりが期待されているのです。
理由は、漁獲量の増加の決定。
フィジーで開かれた国際会議で、2025年以降、日本が中西太平洋で漁獲できるクロマグロの枠が、30kg以上の大型魚はこれまでの1.5倍、また30kg未満の小型魚は1.1倍に決定。
漁獲量の増加に伴い、今後、市場でのクロマグロの価格が値下がりする可能性があるといいます。
タコとマグロの価格逆転現象に買い物客からは「(Q.マグロとタコの価格が逆転)えー!知らなかった!タコってもっと安く手に入ると思ってた」「イメージ的にはそう。タコはたこ焼きとか大衆的なイメージ。あんまり高い物っていうイメージはない」「子供がすごく好きなので、タコを買う頻度は高かったが、ここ半年くらいは怖くて手が出せないというか、特別なときに子供へご褒美みたいな。前より量を買えなくなったのですごく残念」と戸惑いの声が聞かれました。
タコとマグロの価格逆転現象は「お正月にも影響が出るのでは」と店側も不安の声を漏らします。
(有)丸川水産 代表取締役・渡部正和さん:
縁起物なので、タコはやっぱりどうしても必要。あんまり高いものは手にとってもらえない。そこが小売店としては悩み。値段と品物とのバランスというか、そこが難しいところ。
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