2

 大行列の先にあるのは「ニッポンの天丼」。天ぷら発祥の地とされるポルトガル人もビックリの進化も遂げています。

■外国人客が大行列…日本の天丼の魅力は?

東京・日本橋の路地裏 この記事の写真

 東京・日本橋の路地裏、ランチタイムに大行列ができています。外国人観光客たちも並んでいます。

スペイン アントニオさん(48) スペイン アントニオさん(48)
「東京に来るたびに5〜6回は来ている。天丼はすべてがアメージング」 外国人客にとっては“非日常”のワンダフルグルメ

 若男女に愛されてきた、日本の伝統料理・天ぷら。カラっと揚げた天ぷらを熱々のご飯に乗せて甘辛いタレをたっぷりと注ぐ天丼は、日本人にとってはなじみのある食べ物ですが、外国人客にとっては“非日常”のワンダフルグルメ。

ポルトガルから来た2人は、ボリューム満点の天丼と一緒に記念撮影。食べる前から、笑顔が止まりません。日本の天丼に感激です。

ポルトガル ネルソンさん(31) ポルトガル ネルソンさん(31)
「10点満点。アメージング、ベリーグッド」 ポルトガル クリスさん(39) ポルトガル クリスさん(39)
「天ぷらは元々ポルトガルが発祥。同じスタイルではないけど。ポルトガルでは、ご飯と天ぷらは分かれている」

 諸説ありますが、日本の天ぷらの歴史はおよそ400年前、ポルトガルから“南蛮料理”として伝わったとされています。その天ぷらが日本で進化して、ご飯と天ぷらを合わせた「天丼」が生まれました。

クリスさん(39)
「今月、この店に3回来た。日本は好きな国」

次のページは

■訪日客「天丼」に感動

■訪日客「天丼」に感動

東京・日本橋の天丼専門店「金子半之助」の「江戸前天丼」

 客の半数が外国人だという東京・日本橋の天丼専門店「金子半之助」。

 看板メニューは豪快な見た目の「江戸前天丼」。器からはみ出すほど、大きな天ぷらは毎朝、豊洲市場から仕入れる新鮮なアナゴです。アナゴを丸々一匹、揚げています。中はふっくらとやわらかく、外はサクっと香ばしい。2つの食感を同時に味わえます。

マレーシア ジェームズさん(33) マレーシア ジェームズさん(33)
「すごく大きい。半分に折ろう」
「う〜ん」

 さらに、定番のエビ天ぷらが2尾。イカと小柱のかき揚げなど、バリエーションが豊富ななか、外国人客も興味津々の変わった天ぷらがありました。

店員
「半熟卵の天ぷらが入っています。ご飯とからめて食べてください」 外国人客も興味津々の変わった天ぷら

 こちら、半熟にゆでたタマゴを天ぷらに。

ジェームズさん
「これ、タマゴだよね?」

 マレーシアからの男性は一口でぱくり。

外国人客も興味津々の変わった「天ぷら」は半熟タマゴの天ぷら

 ご飯の上で割れば、中から絶妙のタイミングで仕上げた半熟卵がとろ〜り。秘伝のたれが染み込んだ、ご飯とからめて「タマゴかけごはん」としても楽しめます。

 2時間並んだスペイン人グループは、念願の江戸前天丼に舌鼓。

アントニオさん「ベリーグッド」 アントニオさん
「いただきます」
「ベリーグッド」 スペイン ベアトリスさん(48)
「タマゴの天ぷらは初めてです」

 母国ではなかなか味わえない、日本独特の天丼に外国人観光客たちは夢中です。

この記事の写真を見る
・秋の“おいしい箱根旅”進化系「行列グルメ」 本気の極上和牛、温泉いかした生もち・株価大幅下落で新NISA「損切り民」が続出?・金価格上昇で結局トクした?「10万円金貨」 財テク長期投資の“夢の跡”・カキの“生食用”と“加熱用”何が違うかご存じですか?「鮮度」ではないんです!実は・“安いバナナ”と“高いバナナ”…何が違う? 味ではない…高い値段の理由

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。