ついに関西進出!特売を行わず「エブリデイ・ロウ・プライス」を掲げ、徹底的なコストカットで安さを追求するスーパー「オーケー」が11月26日東大阪市にオープンしました。3年前にも進出を試みるも、競合との争奪戦の末に断念。悲願の関西上陸までの道のりを密着しました。
オープン前から大行列!安さが売りの「オーケー」東大阪市に関西1号店
(山中真アナウンサー)「オープン1時間前、すでに大勢の方が行列を作っています」
11月26日東大阪市に1号店を出店したスーパー「オーケー」。店の売りは、ずばり“安さ”でおにぎり1つ62円(税込み)ロースかつ重 322円(税込み)と破格です。※高井田店限定価格
販売されている刺身には“ツマ”や“大葉”は一切のっていません。薬味は、別売りにするなどして低価格を実現。物価高のあおりを受けて1円でも安く買い物をしたいという消費者のニーズとマッチしているようです。買い物客のカートにはあふれんばかりの商品が・・・
(山中アナ)「すごい量ですね。なんでこんなにいっぱい買った?」
(来店客)「お得やったんで」
(来店客)「めっちゃ安かった。実家にもおすそ分けで」
首都圏に156店舗を展開し2024年3月期の売上高6230億円(前期比+12.7%)営業利益366億円(前期比+26.1%)と業績は右肩上がりで満を持して関西に進出しました。
3年前、関西進出を断念した過去…
(オーケー 二宮涼太郎社長)「関東で育ったスーパー、関東のお客様からで評価いただいているスーパー。目の肥えた価格にも厳しい関西のお客様にしっかり鍛えていただきたいと思って関西にやってきました。悲願です」
「悲願」そう社長が話すワケとは?
(二宮社長・2021年)「(関西スーパーと)ご一緒したいなと思っていたところで、率直に残念」
3年前、オーケーは関西進出の足掛かりにするため「関西スーパー」を買収しようとしましたが、「阪急阪神百貨店」を傘下に持つ「エイチ・ツー・オー・リテイリング」と激しい争奪戦を繰リ広げた末、断念した苦い過去があります。
しかしオーケーは首都圏に次ぐ、第二の商圏として関西進出にこだわり自前での販売網構築に向け準備を進めていました。
社長自ら地元スーパーへ足を運び「消費者目線」を調査
今年6月、この日は出店候補にあがっている土地を複数か所、視察。住宅街は近いかなど、周辺の立地状況を確認します。
(二宮涼太郎社長)「こういう感じだな。向こう側にライフがあります」
進出するなら物流コストなどの効率面からまとまった数の店舗の出店が不可欠だからです。
(二宮社長)「関西は本当に出店の機会まだまだたくさんありそうなという感触を持っています」
移動の合間を見て関西の地元スーパーにも足を運びます。店内のレイアウトや品揃えはもちろん車内では競合店の総菜を食べて味付けなど消費者目線で調査します。
(二宮社長)「こういう粉ものってスーパーとかでも買います?関西の人は」
(記者)「買いますね。焼きそばとかも、みんな買ってます」
(二宮社長)「お好み焼きって、スーパーでやる限界というか、自分で作った方が…」
(※地元スーパーのお好み焼きを一口食べて)「でもおいしいですね」
関西進出の勝算はあるのか聞いてみると…
(二宮社長)「関東も人口が多いエリアですけど関西圏も非常に人口が多い。今さすがに関西の方もスーパーで値切ることはないのかと思うけど、値切りたいと思わないくらいちゃんと安く品ぞろえをしたい」
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