「かっこいい作業服」で農林業のイメージアップを目指します。鳥取県日南町が第一次産業の振興を目的に連携協定を結んだのは、スポーツブランド「PUMA(プーマ)」の作業服を展開する会社です。プーマの作業服…その着心地は。
29日に日南町役場であった協定の締結式には、中村町長と和歌山県の作業服メーカー「ユニワールド」の江川真史社長が出席し、協定書に署名しました。協定の目的は「魅力的な農林業の創造」です。町面積の9割を森林が占める日南町は、農林業が町の基幹産業ですが、人口流出や高齢化により労働力の確保が課題となっています。そこで町は「かっこいい農林業にはかっこいい服を」と考え、ユニワールドに協定を打診しました。
ユニワールドは1996年の創業以来、作業服や安全靴などの開発を手掛け、2年前に「プーマ」からライセンス契約を取得し「PUMA.ATWORK」を立ち上げました。
自治体と連携協定を結ぶのは日南町が初めてです。
櫃田優果記者:
ボトムスから、トップス、手袋に帽子まで、全てがプーマのおしゃれな作業着です。
ハーフパンツやジャケット、手袋などすべてにプーマのロゴマーク。スポーツブランドらしくシンプルで洗練されたデザインです。
櫃田優果記者:
軽くて動きやすいです。
デザイン性だけではなく、機能性も重視されています。これらの作業服は、日南町への就農を検討している農業研修生のユニフォームとして導入されます。今後、林業用の防護服の共同開発も検討していて、体格に合わないウェアを着ることで事故が発生しやすいという全国的な課題の解消にも期待が寄せられます。
ユニワールド・江川真史代表取締役社長:
(この協定を通じて)若い方のモチベーションにつながればという気持ちで従来からモノ作りはしております。林業の聖地になるようなイメージが全国的に広がれば。
日南町・中村町長:
林業の職業、農業の職業をやてやってみたいところにつながることを期待したいと思いますし、街づくりの一つのキーワードになるのではないかと思います。
町はこの協定をきっかけに、林業従事者などの人手不足解消に加え、国内有数の林業の聖地として新しい街おこしのきっかけにしたいと意気込んでいます。
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