約30年ぶりの運賃、全面改定です。仙台市交通局は再来年、市バスの料金を15%程度引き上げる方針を決めました。利用客数の落ち込みや物価の高騰などを受け、当初の計画よりも倍以上の値上げ幅となります。

消費税率が上がった年を除いて、運賃引き上げは約30年ぶりとなります。

仙台市 郡和子市長
「15%程度の値上げという数字になっていると承知している。乗車率が上がっていない中で、今の状況を続けることは難しい」

区間や乗車券の種類によって値上げ幅は異なりますが、今年度の決算も踏まえ、全体で15%アップを目安に再来年10月、運賃が改定されます。

最も大きな理由は利用者数の伸び悩みです。コロナ禍で大きく落ち込んで以降、仙台市バスの利用者数は徐々に回復してきましたが、昨年度は約3394万人と、コロナ禍前の9割にとどまりました。

当初、仙台市交通局は7%アップの運賃改定で経営が存続できると試算していました。しかし、燃料費や人件費などの高騰も踏まえて、大幅な値上げへと計画を見直したということです。

利用者
「みんな上がっているからね、仕方ないかなってあきらめます」
「ちょっときついかもしれませんね。今赤字なのは分かっていますので、しょうがないと思います」

仙台市バスは17年連続の赤字で、昨年度は7億8000万円の赤字でした。

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