数ある専門店の中で今注目なのが「試食の専門店」です。話題の現場を取材してきました。
■無料で約350種類を体験
4月、千葉市にオープン「試食屋」 この記事の写真全国各地の珍しい商品がその場で食べられる?今、注目を集めるここは…。4月に千葉市にオープンしたばかりの、その名も「試食屋」。商品の試食に特化し、気になった商品を無料で試すことができる新業態の店なんです。
森山みなみアナウンサー「キムチ、そしてバームクーヘンまであります!」 約350種類が集まる
試食できる商品はさまざま。全国各地からあまり知られていない商品、およそ350種類が集まっています。試食するには、商品の横にあるカードを提出するだけ。
少量のご飯も付く例えば、ご飯のおとものような調味料の場合、商品だけでなく少量のご飯も付き、無料で試食することができます。こちらの客が買ったのは、北九州名物のいわしのぬかだき。
北九州名物 いわしのぬかだき 女性「(Q.試食は?)この前しました。アツアツのご飯の上にのせていただいたらおいしかったので。試食でこれはいけるって」
こちらの女性は、朝に食べるシリアルにあんこを乗せた商品を試食。
シリアルにあんこを乗せた商品 女性「あんことグラノーラ、合うなんて思わなかった。試食しないと分からない。試食してこんな味なんだ、おいしいって」
試食した後にはアンケートを記入。商品の評価はそのままメーカーなどにフィードバックされる仕組みです。もちろん、その場で気に入った商品を購入することも可能です。
商品のPRと… 「試食屋」中村圭吾代表「客はいろんな商品を無料で体験できることで、買うか買わないか迷ってた商品を買うきっかけになる。メーカーも自社商品を知ってもらいたい。商品を食べていただくPRと、商品の評価をお客様にいただくマーケティングリサーチの2つの役割をしている」
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■売れ筋は、手の出しにくい商品?■売れ筋は、手の出しにくい商品?
では、どういった商品が実際に客の心をつかんでいるのでしょうか?
どういった商品が客の心をつかむ? 中村代表「基本的に、お客様に人気と思っている商品はイメージはつくけど、ちょっと買うのに踏み切れない、最後の一歩がなかなか踏み出せないような商品が、実際食べてから買われるお客様が多い」
「イメージはつくけど踏み切れない…」。そんな商品が売り上げ1位になっています。
必然のニラ醤油その名も「必然のニラ醤油」女性が絶叫するインパクトのあるパッケージが目を引きます。
全国有数のニラの生産地である、大分県産のニラの茎のみを使い、みりんと少量の唐辛子を混ぜた特製じょうゆに漬した一品。一体、何が必然なんでしょうか?
ニラは葉の部分を想像しがちだが… 中村代表「ニラというと葉っぱの部分を想像しがちなんですが、実は茎にシャキシャキとした食感がございます。だし巻き卵だったり豆腐にかけたりするのが一番シンプルな食べ方。夏場だとそうめんとかにかけて食べることもできる」
まさに、どの食べ物にも必然となること間違いなしです。
黒アヒージョの素お次も売れ筋となっている商品。千葉県の新ご当地グルメとして売り出し中の、「黒アヒージョの素」です。
中村代表「どういった味か分からないという方が多いのが(人気がある)一番の理由。女性客が試食されることが多い」
千葉県で生産量1位を誇るしょうゆ。それが黒アヒージョの由来。香ばしさが増すそうです。
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■「新しい出会いを生むきっかけに」■「新しい出会いを生むきっかけに」
組み合わせで目を引くネーミングだけでなく、組み合わせで目を引くものも。それがこちら「コーヒー豆を浸して作ったはちみつ」。コーヒーとはちみつ、いかにも想像をかき立てる絶妙な組み合わせです。
試食した人「コーヒーって書いてあるからコーヒー味が強いかと思いきや、甘いハチミツでコクがある。おいしかったです」
大分県速見郡で採れたはちみつに、厳選したコーヒー豆を砕き浸すことで、コーヒー豆の香りとはちみつの甘さが一体となった新感覚の商品です。
試食した人「味がわかると安心して買えるので。分からないと冒険、賭けみたいな感じ」
イメージはつくけど、踏み切れない。そんなモヤモヤを打破する試食屋の取り組み。
「新しい出会いを生むきっかけに」 中村代表「新しく挑戦したい商品、そんな商品が一番取り扱いたい。新しい出会いを生むきっかけになればと」 この記事の写真を見る
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