災害時物資供給協定を締結した村田悠・裾野市長(左)と河村宣行・不二家社長=静岡県裾野市提供

 菓子製造の不二家(東京都文京区、河村宣行社長)は18日、静岡県裾野市須山の富士裾野工場内に天然水ボトリング工場を新設し、天然水製造販売に新規参入すると発表した。富士裾野工場では地下約250メートルからくみ上げた天然水を利用して「ホームパイ」を製造しており、この天然水を生かす。2リットル入りペットボトルで年間4200万本を生産予定という。

 天然水工場は、ペットボトル成形からボトリング、包装を一貫して行う生産ラインと、保管や出庫が自動で済む自動倉庫を備える。鉄骨平屋約9530平方メートルで投資額約50億円。2025年12月完成予定。富士裾野工場の従業員は現在約270人だが、天然水工場新設に伴い、約15人を新規雇用する。

天然水ボトリング工場(手前)の完成予想図。駐車場横が自動倉庫。その右奥が生産ライン=不二家提供

 また、裾野市と不二家は18日、災害時物資供給協定を締結した。災害時に避難所運営などのため緊急に物資が必要な時に、不二家が飲料水や菓子を市に提供する。【石川宏】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。