写真はイメージ=ゲッティ

 生命保険業界の顧客満足度トップは「都道府県民共済」、国内長距離交通業界は「スカイマーク」――。公益財団法人日本生産性本部(東京都)傘下のサービス産業生産性協議会がこのほど発表したインターネット調査で、業界大手以外のブランドや企業が消費者から高い評価を得ている実態が明らかになった。

 調査は2024年8~9月、インターネット上で行い、2万5100人から回答を得た。対象は生命保険や航空と新幹線を対象とした「国内長距離移動」、損害保険、自動車販売店など7業種、計84の企業やブランドで、実際にサービスを利用したことのある人から得た具体的な回答内容を100点満点で数値化し、平均値で評価した。

 生命保険の顧客満足度1位となった都道府県民共済は、平均値79.7だった。共済組合は、住所か勤務先がある都道府県で加入できる保険だが、大手生保の商品は仕組みが複雑なイメージがあるなかで、シンプルさ、分かりやすさが評価されたようだ。2位は「コープ共済」(79.2)、3位は「こくみん共済」(75.6)で、上位を共済組合が占め、大手保険会社を上回った。

 国内長距離交通の「スカイマーク」は平均値77.2。全日本空輸と日本航空の大手2強を押さえ、20年度と22~23年度の調査に続いて首位となった。同社の本橋学社長は「搭乗した顧客の意見をもとに、サービスや運用の改善に取り組んできた」とコメントした。

 そのほかの業界首位は▽自動車販売店「レクサス店」(80.6)▽シティーホテル「帝国ホテル」(82.4)▽ビジネスホテル「ドーミーイン」(81.1)▽教育サービス「ECC」(74.4)▽損害保険「ソニー損保」(78.3)。

 同協議会は今回含めて約30業種について、年4回に分けて調査を実施している。【嶋田夕子】

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