地域交通の新たな仕組み『日本版ライドシェア』が九州では福岡、佐賀に次いで熊本でも15日からスタートです。ライドシェアに参入するタクシー会社が合同で出発式を行いました。
日本版ライドシェアは地域交通の担い手や移動の足の不足解消のため今年3月に創設された事業で、タクシーが不足する地域・時間帯などで、自家用車や一般ドライバーを活用し不足分を供給するものです。
熊本市タクシー協会が開いた15日の出発式には、九州運輸局や熊本県、熊本市、県警など関係者が出席しました。
協会によりますと、ライドシェア事業に参入するのはタクルー、熊本タクシー、昭和タクシーなど7社で、稼働する車は計23台。
一部を除き(タクシーとして)稼働していない車を使い、各社が新たに募集したドライバーなどに貸し出す形で取り組みます。
【安全宣言/小林 可奈 ドライバー】
「熊本交通圏日本版ライドシェアを安全で信頼されるサービスとして提供し、皆さまに快適な移動をお届けいたします」
運行は原則・金曜と土曜のそれぞれ午後4時から翌午前5時台まで。
運行エリアは熊本市、合志市、菊陽町、嘉島町、益城町です。
料金の支払いは一部の事業者が現金やクレジットカードなどとしていますが、多くの事業者がタクシー配車用アプリ『GO』を活用し、乗る前に決済まで可能なシステムを導入しています。
【(一社)熊本市タクシー協会 小山 剛司 会長】
「移動を求める方にとってはタクシーの不足を補う、事業者にとっては新たな人材の掘り起こし、体験入社的な形でも期待している」
タクシー不足が予想される年末の繁忙期を前にスタートした熊本でのライドシェア、新たな移動の足となるか注目されています。
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