ファーストリテイリングは13日、衣服の補修や作り替えのサービスを提供する「RE.UNIQLO STUDIO(リ・ユニクロスタジオ)」を2024年中に60店舗へ拡大すると発表した。衣服の廃棄削減につなげようと22年に始め、24年10月現在22カ国・地域の51店舗に広がっている。
柳井康治取締役ら担当役員が東京都内で記者会見し、サステナビリティーに関する最新の取り組みを報告した。同社は「ライフウエア(究極の普段着)」をコンセプトに掲げ、大量生産・大量消費を前提としたファストファッションとは異なる成長と持続可能な社会の実現を目指している。
グループの中核ブランド「ユニクロ」は、流行に左右されにくいベーシックな商品が充実し、手入れすれば長く着られる。生産でも環境負荷低減を進めており、商品全体に占めるリサイクル素材など温室効果ガス排出量が少ない素材の使用率は、23年の8・5%から24年は18・2%に伸びた。
柳井氏は「真面目なものづくりや環境に配慮する姿勢などを見て、ブランドをより好きになってもらえる。サステナビリティーの取り組みは事業との両輪だ」と強調した。【加藤結花】
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