年末のクリスマス商戦を前に、その前哨戦ともなるブラックフライデーが始まっています。物価高で節約志向が強まる中、どんな工夫で消費を盛り上げようとしているのでしょうか。

ふわっふわのホイップに、まるで粉雪をまとったような苺。

記者
「6号サイズの大きなケーキや5号サイズのケーキが並ぶ一方で、手のひらサイズのコンビニスイーツも並んでいます」

今年は3000円ほどの小さいケーキなど低価格帯を3割以上増やしました。さらに、ここ数年値上げしていた定番のオリジナルケーキは今年、あえて価格を据え置き。

セブン-イレブン・ジャパン 商品本部 宮賢二さん
「昨年よりも増えましたのは、お金をかけたくないということと、時間をかけたくないというこの両面が昨年以上に増えてきた」

セブンが実施したクリスマスのアンケート調査では、半数の人が「物価の上昇により費用がかさみそう」と回答。予算は「2000円~3000円未満」が最も多い結果となりました。

「物価高」がクリスマスを襲う中、年末商戦は活気づくのか?今から盛り上げようとする動きも。

イトーヨーカ堂 加藤聖子 執行役員
「年末に向けても使い勝手が良い日用品。1500円のまとめ売り」

イトーヨーカ堂はきょうから「ブラックフライデー」の大型セールを開催。ブラック=「黒」にちなんで税別960円のマグロの切り盛りや、黒毛和牛の食べ比べセットが並びました。


「10月からも物価が上がっているので、安くなるのはありがたい」
「年末のお掃除とかにも使えそうな物を、早いうちに掃除をしたいと思ったので購入」

ブラックフライデーの期間は過去最長の17日間。担当者の気合いも格別です。

イトーヨーカ堂 加藤聖子 執行役員
「ブラックフライデーは12月のクリスマス、年末商戦の入り口の企画でもございます。年末に欠かせない商材をお得にご用意した」

小売り各社ではイオンも来週から10日間のブラックフライデーセールを実施します。

稼ぎ時となる年末。節約志向をふっとばして、消費を盛り上げ続けることはできるのでしょうか?

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