記録的大雨に襲われた本島北部では川が氾濫し集落に濁流が流れ込み一部地域では断水や通行止めが続くなど生活インフラが打撃を受けています。

▽国頭村比地で神里晏朱記者
「10日に氾濫した比地川です。大雨で腰の高さまで水位があがり、濁流によって橋の上まで草木が流されてきたことがわかります」

国頭村比地では、比地川が氾濫して地域のほぼ全域が水に浸かり、住民たちは浸水した住宅の泥をかき出すなど後片付けに追われています。

▽比地区の農家
「悪夢です。丁重に育ててきたものを、こんな一瞬でやられて、努力が握りつぶされた感じです」

大宜味村では、浄水場が浸水した影響で9日から村内全域の約1700世帯で断水が続き、給水の再開には数日かかる見通しだということです。

村役場に給水所が設けられ、住民に水が配付されていますが、住民たちは不便な生活を強いられています。

▽喜如嘉区の住人
「飲み水はもらいにいけばいいけど、トイレの水が。6リットルはすぐなくなっちゃうから」
「自分はまだいいんだけど、年寄りは大変」

記録的大雨による被害を受けて、県の池田副知事は11日午後、護岸が崩壊した大宜味村の田嘉里川を視察したほか、土砂が流れ込んで稼働できなくなった津波浄水場などを視察しました。

▽池田副知事
「国道の復旧は、土砂で塞がれているところ(の復旧)に国と連携して取り組んでいると」

本島北部では多数の土砂崩れや道路の陥没などが発生し、各地で通行止めとなるなど、住民生活への影響が続いています。

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