島根県松江市の夏の風物詩「松江水郷祭湖上花火大会」について、有料観覧席は用意した2万5000席のうち、8割の2万席が売れ、収入は約1億826万円だったことが分かりました。

今年の松江水郷祭湖上花火大会は、8月3日、4日の2日間開催され、合わせて2万1000発の打ち上げ花火を過去最高となる68万人が楽しみました。

当初、有料観覧席の収入は2万5000席で1億5800万円を見込んでいましたが、6人マス席やVIP席など販売価格が高額な席が売れ残り、最終的な収入は1億826万円にとどまりました。
事業全体では、企業協賛金が当初予算6000万円から1億1365万円にまで増えたこともあり、32万円のプラス収支となりました。

11月11日に開催された松江水郷祭推進会議の総会では、「4~6人で利用するマス席を多く用意したが、ペア席の売れ行きの方が好調だった」「観覧席の種類が多く、複雑でわかりにくくなった」「旅行会社のツアーが前年に比べ増加したが、首都圏や海外からの誘客が十分ではなかった」といった課題が挙げられました。

松江商工会議所 田部長右衛門会頭
「安価な席を、例えば道路上に作るとかして観覧席の数を増やして、単価を下げていく方向性でいきたいと思っている」
「日本有数の花火大会を目指していているので、度肝を抜かれるような花火大会にしてクオリティを上げていけば、『もっと近くで観たい』、また、県外からのインバウンドもついてくると思うので、演出面をこだわっていきたい」

来年の松江水郷祭湖上花火大会は2025年8月2日(土)、3日(日)の2日間の開催、今年好評だったドローンショーも引き続き実施予定で、市民、観光客が楽しめる花火大会を目指すとしています。
有料観覧席については今後、仕様や価格の見直しを行い、満足度を高めていく方針です。

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