10月30日に島根県大田市にある県内最大規模の養鶏場で発生した鳥インフルエンザについて、島根県は、養鶏場内の消毒など防疫措置が完了したことを発表しました。

島根県によりますと、養鶏場で飼育されていた40万1733羽のニワトリの殺処分は11月7日に終了。その後、ニワトリや卵、飼料・堆肥の埋却処分と、農場全体の清掃・消毒が11月9日に終わり、11月10日午前9時15分、国の確認をもって防疫措置が完了したということです。

作業には、島根県や自衛隊、地元建設業協会など延べ約3400人が、12日間にわたって携わりました。今後、12月1日には、移動制限区域も解除されるということです。

鳥インフルエンザは全国各地で発生しており、例年、これからの時期にピークを迎えることから、島根県では、県内の養鶏場に、野生動物の侵入防止対策や農場の清掃・消毒の徹底を呼び掛けるとともに、今回の防疫作業で使用した備蓄資材を速やかに補充するなど、今シーズンを乗り切るための対応を進めていくとしています。

また、県内での鳥インフルエンザ発生以降、島根県には、健康に対する不安や卵や鶏肉の安全性に関する相談が28件寄せられたということです。

島根県では、「ニワトリの肉や卵を食べて人間が鳥インフルエンザに感染することはなく、感染した鶏肉や卵が市場に出回ることもない」と、引き続き、県民に冷静な対応を呼び掛けています。

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