9日に大雨特別警報が発表された鹿児島県の与論町には、現在も土砂災害警戒情報が継続しています。奄美地方南部では、10日夜遅くにかけて土砂災害に厳重に警戒してください。
東シナ海にある気圧の谷に向かって流れ込む暖かく湿った空気の影響で、奄美地方では大気の状態が非常に不安定となっています。
このため、奄美地方南部では10日夕方にかけて、十島村と北部では10日昼過ぎから夜のはじめ頃にかけて、局地的に雷を伴った非常に激しい雨や激しい雨が降る所があります。南部ではこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所があり、土砂災害の危険度が高い状況が続く見込みです。
今月7日の降り始めから10日午前11時までの総雨量は、与論島で656.5ミリ、和泊町で122.5ミリ、伊仙で109.0ミリで、与論島では48時間雨量が観測史上1位を観測したほか、年間降水量の3割以上が降ったことになります。
10日に予想される1時間雨量は多い所で、北部と南部で50ミリ、十島村で30ミリ、11日正午までに予想される24時間雨量は多い所で、北部で120ミリ、南部で100ミリ、十島村で80ミリです。
気象台は、土砂災害に厳重警戒を、低い土地の浸水、河川の増水、落雷、突風に注意を呼びかけています。
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