気象庁は9日午前0時7分、沖縄県で線状降水帯が発生したとして、「顕著な大雨に関する気象情報」を発表しました。
沖縄本島北部では、線状降水帯による猛烈な雨が続いています。気象庁は9日夜遅くにかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒するよう呼びかけています。
また、気象庁は、9日午前1時27分に「記録的短時間大雨情報」を沖縄本島地方へ発表しました。
午前1時20分までの1時間に、東村付近で約120ミリの猛烈な雨が降ったことが、気象庁の雨量計観測、もしくは気象レーダー解析で分かりました。
【各地の雨量】
▼9日午前1時20分までの1時間雨量
・東村付近 約120ミリ
▼9日午前1時10分までの1時間雨量
・名護市西部付近 約120ミリ
・大宜味村付近 約110ミリ
▼9日午前0時40分までの1時間雨量
・国頭村北部付近 約120ミリ
▼9日午前0時30分までの1時間雨量
・国頭村西部付近 120ミリ以上
▼9日午前0時30分までの1時間雨量
・国頭村西部付近 約110ミリ
・国頭村東部付近 約110ミリ
▼9日午前0時までの1時間雨量
・東村付近 約120ミリ
これまでに降り続いた大雨で、災害発生の恐れが高まっています。
ただちに身の安全を確保してください。
<避難について>
特に崖や川の近くなど危険な場所にいる方は、地元市町村が避難情報を発表していないか確認し、状況に応じてただちに「立ち退き避難」や「屋内安全確保」など、適切な避難行動をとってください。
また、市町村が定めた避難場所などへ避難することがかえって危険な場合は、崖や沢から少しでも離れた頑丈な建物や、少しでも浸水しにくい高い場所に移動するなど、身の安全を確保してください。
避難する際は、特に土砂災害に対しては、自宅や今いる場所の外に出て、市町村が定めた近くの指定緊急避難場所や、安全な場所にある親戚や知り合いの家、ホテルなどへ行く「立ち退き避難」が原則です。
なお、洪水や高潮に対しては、ハザードマップなどを参考に、屋内で身の安全を確保できるかを確認したうえで、自らの判断で安全な上の方の階に移動するか、安全な上層階に留まる「屋内安全確保」も可能です。
<記録的短時間大雨情報とは?>
「記録的短時間大雨情報」は、その地域にとって数年に一度しか降らないような記録的な大雨が、短い時間のうちに観測されたことを伝えるもので、5段階の警戒レベルのうち、避難が必要とされる警戒レベル4以上に相当する状況で発表されます。
地元の市町村がすでに「避難指示」を発表しているか、まもなく発表するような、災害発生の危険度が高まっている状況です。重大な災害から身を守る行動をお願いします。
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