無賃乗車をしようとした直後に、発見した鉄道会社の社員を自転車で引きずり、けがをさせたとして20代の男が逮捕されました。

詐欺未遂と傷害の疑いで逮捕されたのは、熊本県宇城市小川町河江に住む無職の男(26)=住所・職業は自称=です。

男はきのう(11月8日)正午ごろ、宇城市にあるJRの駅で、回収箱に切符を入れずに改札を出ようとし、その様子を発見して呼び止めた40代の駅員の女性を振りほどき、駅前に停めていた自転車に乗車。そのまま走り去ろうとした際、止めようとしたこの女性を転倒させ、けがをさせた疑いが持たれています。

警察によりますと、男は回収箱に切符を入れるふりをして、そのまま改札を出ようとしたところを女性に見つかり、女性は自転車の後部を押さえて止めようとしましたが、引きずられる形で転倒しました。

その後、女性の110番通報を受けて付近を探していた警察が、通報から約5分後に近くの路上にいた男を発見しました。

女性は左手と左足を打撲するなど軽傷です。

宇城署は、詐欺未遂にあたる運賃の金額について「特定できていない」と述べ、現場の駅などについても明らかにしていません。

男は警察の調べに対し、「やったことは間違いない」と容疑を認めているということです。

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