2026年の完成を目指して再建工事が進む首里城正殿で、正面に飾られる木製の彫刻「向拝透欄間(こうはいすかしらんま)」が8日公開されました。

「向拝透欄間」は、首里城正殿の正面に3枚、側面に2枚設置される木製の彫刻で、
製作には首里城復興基金が活用されています。

戦前に撮影された写真の高解像度高精細画像などを参考に、3人の職人が今年7月から作業を始め、今月上旬に彫刻が完成しました。

公開された「向拝透欄間」には、大輪の牡丹と美しい曲線を描く唐草、躍動感あふれる獅子の文様が表裏の両面に施されています。

搬入された「向背透欄間」

▽彫刻士 儀保克幸さん
「レリーフ状の唐草文様がすごく美しくて、思ったより迫力があって良い出来ばえになったと思います」

▽彫刻士 小泉ゆりかさん
「古写真を見ながらなるべく近づけるように考えながら彫った。雰囲気としては似せることができたかなと思っています」

「向拝透欄間」は今後顔料と漆を使った塗装が施され、来年の春ごろに正殿に設置される予定です。

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