福島第一原発で、事故後初めて行われた燃料デブリの試験的な取り出しについて、東京電力は7日、デブリを専用のコンテナに収納し、一連の取り出し作業を完了したと発表しました。

福島第一原発2号機では、溶け落ちた核燃料=燃料デブリの試験的な取り出し作業が行われ、2日、一辺5ミリほどの燃料デブリが格納容器の外に取り出されました。取り出された燃料デブリの放射線量は、最大で毎時0.2ミリシーベルトと、基準となっている毎時24ミリシーベルトを大幅に下回っていることを確認したうえで、6日、運搬用の箱に入れられました。

運搬用の箱に回収する様子

東京電力は、7日午前9時頃から、デブリが入った箱を専用のコンテナに収納する作業を始め、午前11時40分、収納を完了しました。これで、事故後初となる燃料デブリの試験的取り出しは、一連の作業をすべて終えました。

運搬用の箱をコンテナに収納する様子

東京電力は、取り出されたデブリの重量などを確認したうえで、今後、茨城県にある研究施設へ運び、詳しい分析を行う予定です。東京電力では、安全上の問題から研究施設への輸送が完了するまで、詳しい日程の公表は控えるとしています。

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